ここでは、2000年に発売された競馬シミュレーションゲーム「ダービースタリオンfor windows」についての情報をまとめました。PCで手軽に懐かしの「ダビスタ」シリーズを楽しんでみたい方や、1990年代に競馬に夢中になっていて、昔を懐かしく思い出してみたい方は参考にしてみてください。
基本情報
発売日:2000年5月26日
定価:10,450円(定価)(当時)
開発元:Parity Bit(パリティビット)
販売元:アスキー
動作環境:windows版のPC
ゲームの流れ、遊び方
ダービースタリオン for winは、通称「ダビスタ」のブランドの通り、一連の競走馬育成シミュレーションゲームの中のシリーズの1つです。
最も大きな特徴としては、windows版のPC上でゲームを進めていく事になります。
基本的な流れは一連のダビスタで遊んだ事のある人ならすぐ分かる通りの流れで、ゲーム開始時に牧場運営資金として2,000万円と1頭の繁殖牝馬が与えられた状態からスタートします。
ゲームは4月の1週目から始まり、1ヶ月は4週あり、全48週で年間のスケジュールが組まれています。プレイヤーは競走馬のオーナーかつ調教師となり、その週毎に各所有馬の生産、調教、放牧、レース出走等の指示を出します。一連の作業が終わると次の週へ、という流れになります。
まず4月は種付けとなるのですが、リスト上の種牡馬から配合を考えて生産という流れになります。持っている資金の範囲内で最適な種牡馬を選択しましょう。種付け以外にも、カレンダーが5月になると2歳馬のセリ市が開催されます。ここで目についた馬を落札して所有馬とする手もあります。2月は繁殖牝馬のセールがあります。ここで、新たな繁殖牝馬を落札するのですが、ここで自分が所有していた繁殖牝馬を売却して、牧場資金に充てる事もできます。
無事に競走馬を生産、所有すると、競走馬に自分で名前を付けます。そして、2000年当時の馬齢表記で言う3歳(今の2歳)の夏以降、競走馬の状態によりデビューの準備が整えば牧場から入厩の声が掛かります。これは血統によるファクターが大きく、早熟な種馬の仔であれば早めに声が掛かりますし、晩成タイプの種馬の仔であれば秋以降になります。実際の競馬と同様です。
所属先としては美浦(関東馬)、栗東(関西馬)のどちらかの厩舎から好きな所属先を選んで入厩させます。厩舎それぞれに得意分野や調整法の個性があるので、所有している馬の特徴などから最適な厩舎を選んで入厩させると良いでしょう。牧場からのコメントが参考となる手がかりです。
調教方法は、勿論自分で毎週メニューの中から選んで指示を出してもよいですが、このゲームの特徴として自分で調教を行わず、所属先の調教師に全てお願いする「おまかせ」というモードもあります。調教がよく分からない、プレイする時間に制限のある方はこの「おまかせ」を利用すると良いでしょう。ただ、「おまかせ」モードにすると、出走するレースも調教師が選んでしまうので、自分の考えたローテと違う場合は、レース当該週に出走をとりやめるよう指示が必要です。ここは面倒臭がらずに毎週毎週所有馬の状態をチェックしましょう。
調教を積み重ねて仕上がると、いよいよレースに出走します。新馬戦から始まって条件戦を勝ち上がり、オープン→重賞→G1という流れは実際のJRAの世界と一緒です。時に厳しく調教しつつも、故障しないよう大事に馬を育て、放牧休養も挟みながら最強馬育成を目指します。
但し、この出走レースの番組ですが、ゲームが発売された2000年のJRAの競馬番組に倣っているので注意が必要です。G1レースを例として挙げると、5月に東京競馬場で行われているヴィクトリアマイルは当時まだ創設されていないので、設定がありません。今は暮れに中京競馬場で行われているチャンピオンズカップは11月最終週にジャパンカップダートとして東京競馬場で開催、朝日杯FSは中山競馬場で開催などです。
レースに勝ち上がって賞金を稼ぎ、重賞レースやG1レースに出走し全ての重賞、G1レースを勝つ事が目標です。より高額な繁殖牝馬を購入し、優秀な種牡馬との配合で競走馬を所有し育てて行く事が近道でしょう。また、賞金稼ぎの裏技で、自分の所有馬が出走していないレースでも毎週競馬場で行われているレースの馬券を購入して当てて儲ける、という裏技もあります。が、やはりレースに出走した賞金稼ぎがベストでしょう。資金が貯まると牧場の拡張など設備投資もでき、より強い競走馬が育つ環境が整っていきます。牝馬は引退後は繁殖牝馬として牧場に帰り、次の代の仔馬を生産出来るので、自分独自の血統を繋げられます。
そして、このゲームは海外のレースも取り入れられており、芝2000M以上のG1レースを2勝以上し、その年の6月最終週の宝塚記念を勝つと、凱旋門賞出走の打診があります。究極の最終目標はこの凱旋門賞に出走し、勝つ事ですが、これはなかなか難しいです。
ダービースタリオン for windowsは面白い?評価
まず、動作環境がwindowsのPC上なので、複数の画面を同時に開いてゲームを進められる点が挙げられます。一例を挙げると、レースを見ながら予想や自分の買った馬券が表示できるなど、です。画像も当時のものとしてはリアリティがあり、直線の攻防なども見応えがあります。
所有馬も一覧形式で見られ、この週はどこに居て(厩舎、牧場、出走する競馬場など)どういう状態なのかも見られます。操作もPC上なので、基本的にカーソルをメニュー画面に合わせクリックして指示を出して行くだけなので、操作の面では楽です。その分、生産や調教、出走レースの選択に頭を使う比重が高いゲームと言えます。
また、全てのデータが2000年現在のものになっているのが特徴です。種牡馬で言えばサンデーサイレンスやブライアンズタイムが全盛、レースに出走するライバル馬で言えばスペシャルウィークやサイレンススズカなどが出てきます。レースに出走する際に騎乗をお願いする騎手も当時のものなので(誰を表しているかは分かりますが、実名ではなく少し変えてあります。)、1990年代に競馬に夢中になっていた方々は今プレイすると、当時の記憶が懐かしく蘇ってきます。昔の競馬を懐かしく思い出したりするのも良いですし、最近競馬を始めた方はこのゲームを通じて、自分が知らなかった時代の競馬について活躍していた馬、騎手などを知る事が出来ます。
ダービースタリオン for windowsのダウンロード方法、動作環境
購入するとCD-ROM1枚付いているので、それをPCにダウンロードする事で完了です。ただ、各CD-ROM毎にプロダクトキーが付いており、これを入力する必要があります。これが無いとゲームできません。中古品を購入される際は注意が必要です。
動作環境は初期のゲームではwindows95/98用に製作されたゲームですが、現行のwindows10でも動作します。上手く動作しない場合は、windows Updateを最新のものにし、グーグル日本語入力をインストールすると良いようです。また、製造元のパリティビットの公式にあったのですが、windowsXPや2000では動作しないとの事です。
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